トランプ氏「口止め料」裁判、渦中のポルノ女優が再び証言

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トランプ氏「口止め料」裁判、法廷内の様子は?

(CNN) トランプ前米大統領がポルノ女優への不倫口止め料支払いに伴ってビジネス記録を改ざんしたとして起訴された訴訟で、当のポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏本人が9日午前、再び証言台に立った。トランプ氏側の弁護士による反対尋問に語気を強めて回答し、トランプ氏と性的な関係を持ったことは事実だと主張した。

トランプ氏はダニエルズ氏との不倫関係を否定している。

ダニエルズ氏は、トランプ氏との関係に関する自身の説明の細部にいくつか矛盾する点があると認めつつ、関係を持った話自体は真実だと強調。「この話が事実ではないとするなら、もっとうまい物語に仕上げただろう」と述べた。

弁護側はまた、ダニエルズ氏がトランプ氏との不倫関係を主張することで金銭的な利益を得ていたと指摘。自身のSNS上で100万ドルの収入を得たと明らかにしつつ、トランプ氏の起訴後には自らのファンを自身のオンラインストアに誘導していたと主張した。

弁護士から自身のオンラインストアで商品が売れるので起訴を喜んでいると問われたダニエルズ氏は、「それはトランプ氏も同じ」と言い返した。

一方、検察側はダニエルズ氏に対し、トランプ氏との関係を明かすことで生じた経済的負担について質問した。ダニエルズ氏は娘を転居させなくてはならなかったことや警備の雇用、トランプ氏を訴えた際の弁護士費用などについて詳細に説明した。

結局のところトランプ氏との経験を公言することでここまでの収支はプラスかマイナスかと問われると、ダニエルズ氏は「マイナス」と答えた。

ダニエルズ氏の証言の後、トランプ氏の弁護士らは裁判を担当するマーシャン判事に対し、審理無効の宣言とトランプ氏への箝口(かんこう)令の修正を求めた。

判事はどちらの要求も退けた。

箝口令については、修正によって証人らに辛辣(しんらつ)な言葉が浴びせられ、脅威をもたらしかねないと指摘。またダニエルズ氏の証言内容の卑猥(ひわい)さを理由とした審理無効の申し立てについては、トランプ氏が不倫関係を真っ向から否定し、弁護士らも証人の信用性を攻撃する状況では、ダニエルズ氏もより具体的な内容の証言によって不倫関係が事実だったと陪審員を説得せざるを得ないとの見解を示した。

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