無所属出馬のケネディ氏、副大統領候補にニコール・シャナハン氏を指名
(CNN) 11月の米大統領選挙に無所属で出馬するロバート・ケネディ・ジュニア氏は26日、シリコンバレーの弁護士で起業家のニコール・シャナハン氏を副大統領候補に指名したことを明らかにした。
シャナハン氏の地元、カリフォルニア州オークランドでの選挙集会で発表した。
38歳のシャナハン氏はハイテク業界以外ではほぼ無名の人物だが、ケネディ氏の大統領選出馬後はいち早く同氏への支持を表明していた。ケネディ氏は当初民主党から出馬していたが、その時期からの支持者でもある。
シャナハン氏は26日のスピーチで、当初はケネディ氏を「それほど重視していなかった」ものの、本人のインタビューを聞いて選挙活動に引き込まれていったと説明。インタビューを通じ、「我が国の民主主義への希望を感じた」と振り返った。
ケネディ氏の陣営は、シャナハン氏の若さとハイテク業界における反既得権益層向けの発信力が支持基盤拡大に寄与すると期待を寄せる。ワクチンを巡る同氏の発言は懐疑派の筆頭であるケネディ氏よりも慎重だが、その安全性に対しては繰り返し疑問を呈している。
26日のスピーチでは、処方薬やワクチンといった「医薬品」が子どもの自閉症の割合増加につながっている可能性があるとの誤った内容の提言をそれとなく行った。
米誌ピープルによれば、シャナハン氏は双極性障害と統合失調症の診断を受けた父親と中国から米国に移住した母親に育てられた。家計は苦しく、福祉に頼る生活だったという。
同誌の取材に答えたシャナハン氏は、「とても困難な子ども時代を過ごした。多くの悲しみや恐怖を味わい、気持ちは不安定だった」「時には暴力もあった」と打ち明けた。
ケネディ氏については、同氏の環境保護の取り組みやワクチンと子どもの健康に対する姿勢が支持する理由の一部になっていると、過去の取材で語っている。
その中で「ワクチン被害については大いに疑問を持っている」と示唆。自分自身は「反ワクチンではない」と強調しつつ、「こうした議論をする場が必要だ」との見解を示していた。