中国の偵察気球、米ネットサービス使い位置データを本国に送信 米当局

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サウスカロライナ州沖の上空に大型気球の残骸が見える。F22戦闘機がミサイルで偵察気球と疑われる機体を撃墜した=2月4日/Chad Fish/AP

サウスカロライナ州沖の上空に大型気球の残骸が見える。F22戦闘機がミサイルで偵察気球と疑われる機体を撃墜した=2月4日/Chad Fish/AP

(CNN) 米当局者は29日までに、今年初めに米本土を横断した中国の偵察気球が米国のインターネットサービスを使用して、飛行と位置に関するデータを中国に定期的に短時間送信していたことを米情報機関が突き止めたと明らかにした。

気球のインターネットサービスへの接続は、米国が領空を飛ぶ気球を追跡し、気球についての情報を集めるのに役立った方法の一つだという。

CNNは使用されたインターネットサービスのプロバイダーを特定することはできなかった。CNNは以前、当局者の話として、米本土を横断していた気球は中国と通信することが可能だったと報じていた。

偵察気球が中国にデータを送るのに米インターネットサービスを使用していたことについては、米NBCテレビが最初に報じた。

当局者によると、このインターネット接続は機密情報の送信には使われなかったという。気球は画像やその他のデータを含む情報を保存していた。2月に撃墜された後、米国はこれらの情報について調査できるようになった。

この件について、連邦捜査局(FBI)と国家情報長官室はコメントをしなかった。CNNは在ワシントンの中国大使館に問い合わせている。

気球については、中国は気象観測のためのもので、風に飛ばされてコースを外れたと主張し続けている。

CNNは以前、気球は中国軍による大規模な偵察活動の一環だと米国はみていると報じていた。米当局によると、気球を使った監視活動は近年、少なくとも5大陸で20回超行われたという。

また、中国共産党の指導部は気球に米本土上空を横断させる意図はなく、気球運用担当者を懲戒処分としたと米情報機関内では考えられているとCNNは報じていた。

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