ボーイング737MAX、航空各社にボルト緩みの点検要請

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米ワシントン州レントンにあるボーイングの施設に駐機している「737MAX」の/David Ryder/Getty Images/FILE

米ワシントン州レントンにあるボーイングの施設に駐機している「737MAX」の/David Ryder/Getty Images/FILE

(CNN) 米航空機大手ボーイングは、主力小型機「737MAX」の方向舵制御システムにボルトの緩みが生じている恐れがあるとして、航空各社に点検を要請した。

国際線を運航する航空会社が通常の整備作業中、方向舵制御の連結部分でナットのないボルトを発見した。さらに納品前の機体のひとつで、同じようなボルトがしっかり締まっていない例が見つかった。

同社は修理を完了したうえで、念のため世界で運航中の全1370機に同様の問題がないかどうかを確認したいと述べた。

報告を受けた連邦航空局(FAA)は28日、点検にかかる時間は約2時間で、各社の進行状況がFAAに報告されると述べた。ほかにも部品が緩んだり、紛失したりしていた場合は、追加の措置を検討するという。

問題のボルトは安全性にかかわる極めて重要な部品で、FAAは飛行前に2人の整備士による二重確認を義務付けている。

ボーイングによると、各社の点検作業ではパネルを取り外し、ボルトとナットを目視で確認する。同社でも今後、新たな機体について同様の点検を徹底する。

737MAXは2度の墜落事故で運航が停止され、2020年末から順次復帰した。だがその後も問題が続発し、今年4月には部品メーカーの製造過程が基準に適合していないことが発覚。ボーイングはこれについて、安全性には影響しないと説明していた。

同社は737MAXの運航再開後、安全確認を強化していると主張してきたが、ボルトの問題が見過ごされたのは企業体質が改善していない証拠だと指摘する声も上がっている。

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