米ハリケーン、フロリダ州の死者45人に 熱帯サイクロンから勢力落とす

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ハリケーンによる洪水から救出されるフロリダ州オーランドの住民/John Raoux/AP

ハリケーンによる洪水から救出されるフロリダ州オーランドの住民/John Raoux/AP

(CNN) 米南部を襲ったハリケーン「イアン」は30日午後、サウスカロライナ州に強風と高潮をもたらした後、熱帯サイクロンから勢力を落とした。先に上陸したフロリダ州では少なくとも45人が死亡し、広範な破壊の跡が残されている。

イアンは5段階で一番弱いカテゴリー1のハリケーンとして、サウスカロライナ州ジョージタウン付近に再上陸した。現在は風速約31メートルを保ちながらサウスカロライナ、ノースカロライナ両州の上空を内陸部へと移動している。

米国立ハリケーンセンターは「熱帯サイクロンから勢力を落としたからといって、危機が過ぎ去ったわけではない」と強調。依然として危険な高潮や鉄砲水、強風が予想されていると警戒を促した。

州当局が住民に引き続き屋内にとどまるよう警告する中、建物の損傷および停電の報告や、救助を求める通報が相次いでいる。

イアンはカテゴリー4のハリケーンとしてフロリダ州の南西岸に上陸し、同州の中部や北東部を移動。28日から29日にかけてフロリダ半島の大半に被害をもたらした。

フロリダ州では少なくとも45人の死亡が報告されている。沿岸部の住宅は海に流され、州内の各地で建物が破壊されたほか、内陸部オーランドでも民家や企業の浸水、住民の閉じ込めといった被害が発生した。

バイデン大統領は、フロリダ州への連邦政府の支援を継続すると表明。今回のハリケーンによる被害は「米国史上、最悪規模となる可能性が高い」と述べた。

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