アフガンで拘束の米国人解放、タリバン幹部と交換

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
アフガニスタンで拘束されていた米国人マーク・フレリクス氏が解放された/From The New Yorker

アフガニスタンで拘束されていた米国人マーク・フレリクス氏が解放された/From The New Yorker

(CNN) アフガニスタンで2年以上前から拘束されていた米国人、マーク・フレリクス氏が解放された。米政権高官が19日に確認した。

同当局者は、同氏の帰還がバイデン大統領と国家安全保障チームの最優先課題だったと強調した。

米国側はアフガンの実権を握るイスラム主義勢力タリバンとの交換条件として、違法薬物密輸の罪で17年前から米国で収監されていたタリバンの有力メンバー、バシル・ノルザイ氏を釈放した。

イリノイ州在住で海軍出身のフレリクス氏は、アフガンで民間業者の仕事に従事していた2020年の1月末に拉致され、行方不明になった。タリバン内のハッカーニ派に拘束されたとみられる。

事情に詳しい関係者によると、同氏は解放後、自力で歩いて飛行機に搭乗した。健康状態は心身ともに良好とみられ、現在はカタールの首都ドーハにいる。

フレリクス氏の家族は声明で、タリバンとの交渉には反対意見もあったが、バイデン氏が罪のない米国人の命を救ったとして感謝の意を表した。

ブリンケン米国務長官も同氏の解放を歓迎し、今後も外国で不当に拘束されている米国人の解放に注力すると表明した。

タリバンの報道担当者は、米国との建設的な「対話」で交渉が成立したと強調した。

米誌ニューヨーカーは今年、フレリクス氏が解放を求める場面の映像を公開していた。本人によれば、映像は昨年11月に収録された。

米政権高官によると、バイデン政権は数カ月前からタリバンとの交渉を続けていた。ノルザイ氏の釈放は「難しい判断」だったが、バイデン氏が6月に決定を下したという。

「人道危機」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]