トランプ氏家宅捜索、米司法省が捜索令状などの開示申し立て
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)が今週トランプ前大統領の自宅「マール・ア・ラーゴ」を家宅捜索した件で、ガーランド司法長官は11日、司法省が裁判所に捜索令状および押収品を列挙した受領書の開示を申し立てたことを明らかにした。司法省がトランプ氏宅の家宅捜索について声明を出すのは初めて。
ガーランド氏はまた、捜索令状の取得を自ら承認したことも明らかにした。
ガーランド氏は、司法省が捜索当日に家宅捜索について言及しなかったことに触れ、当日夜にはトランプ氏が捜索が行われたことを公表したと指摘。令状と受領書の写しが家宅捜索の現場にいたトランプ氏の弁護士に渡されたとも述べた。
ガーランド氏は開示を申し立てた判断について、「トランプ氏が家宅捜索について公に認めていること、捜索を取り巻く状況、この問題への国民の大きな関心」に照らして決定したと説明。「法の支配の順守は司法省と我が国の民主主義の根幹となる。法の支配の支持とは、法を公平に適用することを意味する。これこそ私の監督下で司法省が行っていることだ」としている。
司法省は進行中の捜査に関する同省の慣行通り、これまで家宅捜索に関して沈黙を守っていた。
ガーランド氏は今回、司法省の仕事の一部は国民に公表せずに行う必要があると強調。「全ての米国民の憲法上の権利と我々の捜査の完全性を守るためだ」とし、家宅捜索の根拠についてこれ以上の詳細は公表しない方針を示した。
FBIは今月8日、機密書類を含む大統領文書の取り扱いを巡る捜査の一環で、フロリダ州パームビーチで捜索令状を執行した。パームビーチのトランプ氏宅に大統領文書が持ち込まれていた可能性もある。