身を挺して2歳の子どもを守った父、銃弾の犠牲に 米独立記念日の銃乱射

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2歳の子どもを守った父、銃弾の犠牲に 米独立記念日パレード銃乱射

(CNN) 米イリノイ州シカゴ郊外で7月4日の独立記念日パレードの最中に起きた銃乱射事件。2歳のエイデン・マッカーシーちゃんは、身を挺して息子を守った父親のおかげで無事だった。しかし父のケビンさん(37)も、母のアイリーナさん(35)も、この事件で命を落とした。

この事件では同州ハイランドパークのパレードに集まった人たちがビルの屋上から銃撃され、レイク郡検視局によると、ケビンさんとアイリーナさんを含む7人が死亡、約40人が負傷した。

エイデンちゃんの祖父が地元紙に語ったところによると、ケビンさんは負傷して倒れていたが、エイデンちゃんは父の体に守られて銃弾を浴びずに済んだ。

タミー・ダックワース上院議員(民主党、イリノイ州選出)が6日、CNNに語ったところによれば、エイデンちゃんはその場にいた人たちによって、父親の体の下から助け出された。父親は脚からの出血が止まらない状態で、エイデンちゃんを助けた人たちが手当てしようとしていたという。

祖父によると、マッカーシーさん夫妻はエイデンちゃんを連れてパレードを見に行くのを楽しみにしていたという。

銃撃が止んだ後、1人ぼっちで道路を歩くエイデンちゃんの姿が目撃され、SNSで共有されていた。それを見つけた近所の女性は、エイデンちゃんの祖父に連絡を取ろうとしたと話している。

エイデンちゃんは見知らぬ人に助けられ、警察署で保護された。祖父が迎えに行くと、「ママとパパはすぐに来る?」と尋ねたという。

「エイデンは2歳にして、両親なしで育つという考えられない状況に置かれた」。親類が開設したクラウドファンディングのページにはそう記されている。

同ページでは6日午前までに200万ドル(約2億7000万円)以上の寄付が集まった。

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