飛行中のパイロットに異変、操縦経験なしの同乗者が着陸成功
(CNN) 米フロリダ州の空港で10日、小型機の飛行中に意識障害を起こしたとみられるパイロットに代わり、操縦経験なしの同乗者が着陸を成功させた。
世界の航空管制交信が聞けるサイト「ライブATC」でCNNが入手した音声によると、同乗者の男性から管制官に「大変なことになった」「パイロットの様子がおかしくなったが、私は飛行機の操縦法がまったく分からない」と連絡が入った。
管制官がこれを受け、「翼を水平に保つように」「ゆっくり高度を下げて」と、具体的な操作方法を伝え始めた。
小型機は無事、パームビーチ国際空港に着陸した。
別の管制官が離陸待機中だったアメリカン航空機のパイロットに、「あの飛行機は同乗者が着陸させた」と伝えた音声も残っている。パイロットは驚いて聞き返し、「よくやった」と称賛した。
連邦航空局(FAA)によると、小型機に乗っていたのは2人だけで、パイロットは体調に何らかの異変をきたしたとみられるが、容体は不明。FAAが調査を続けている。