飲酒、大麻使用や双方摂取での車運転を4割余経験 米調査

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飲酒し大麻を使用する米国運転手の4割超がそれらの影響下で運転したことがあると報告/Adobe Stock

飲酒し大麻を使用する米国運転手の4割超がそれらの影響下で運転したことがあると報告/Adobe Stock

(CNN) 日常生活で飲酒や大麻を利用している米国の運転手の40%以上が、どちらかの1つあるいは両方を摂取した状態での運転を経験したことがあると報告していたことが米コロンビア大学の新たな研究結果で12日までにわかった。

既に公表されている調査結果に触れながら、アルコール類や大麻の利用は運転障害や車の衝突事故を引き起こす最多要因になっていると指摘。運転している際の障害物回避などの認知機能や身体的な動作の反応に支障を与えるとした。

両方を摂取した状態での運転は、どちらか1つを体内に入れての運転に比べ、より深刻あるいは致命的な結末につながっているともした。

今回の研究は、同大メールマン公衆衛生大学院の疫学専攻の研究者が主導してまとめ、米予防医学会誌に掲載された。2016〜19年にかけて実施された薬物利用と健康に関する全米規模の調査で薬物摂取と運転歴に関する質問に答えていた運転手3万4000人以上のデータを利用した。

この調査の参加者の57~68%は男性、白人、世帯収入は4万ドル以下で、医療向けの大麻利用が合法化されている州に住んでいた。

回答者のうち半数以上が、飲酒や薬物の影響下にある運転はしたことがないと応じていた。一方で逆の内容の回答は42.3%だった。

飲酒は毎日しているとしたのは8%余で、大麻の日常的な吸引などは約20%だった。28%近くは酒を飲んだ後の数時間内もしくは同時にマリフアナなどを利用したと認めていた。

2つを同時に摂取した状態にある人は、大麻の影響を受けながらの運転に陥っていた可能性がほば3倍となっていたとも報告した。

今回分析したデータは調査参加者の自己申告に基づいているため、研究者たちはこれら参加者の体内に実際にあったとみられる大麻やアルコール類の成分の残存量に関する情報は得ていない。また、参加者のうち飲酒運転や何らかの運転事故などに絡んで裁判所などに召喚された事例があるのかも把握していないとした。

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