米テキサス州の中絶禁止法、連邦地裁が一時差し止め

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連邦最高裁の前で活動家が掲げたプラカード。テキサス州の中絶権擁護を主張している/MANDEL NGAN/AFP/AFP/Getty Images

連邦最高裁の前で活動家が掲げたプラカード。テキサス州の中絶権擁護を主張している/MANDEL NGAN/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 米テキサス州の連邦地裁は6日、妊娠6週前後のごく初期から人工妊娠中絶を禁止する法律を一時的に差し止める命令を出した。

同命令は中絶の権利の支持者らにとっての勝利ではあるものの、あくまでも当面の結果にとどまる可能性がある。

テキサス州はその後、控訴裁判所に控訴した。当該の第5巡回控訴裁判所は国内で最も保守的な裁判所ともみられており、先には医療機関による同法の差し止め請求を退けている。

最近裁判所に提出された文書によれば、複数の医療機関を運営するある団体は、判事から同法の差し止め命令が出た場合、妊娠6週を経過しても人工中絶を行うと述べていた。テキサス州の州法に従えば、仮に差し止め命令が上級裁判所で覆えると、これらの医療機関には命令期間中に中絶手術を行ったことに対する法的責任が生じる。

今回の法律では、民間人が人工中絶を実施する医療機関を訴えることができる。中絶を受ける人に協力する行為も違法とみなされ、違反者には1万ドル(約110万円)以上の損害賠償が科される恐れがある。

差し止め命令は州当局者らに対し、上記のような訴えの受け入れや審理、あらゆる罰則の付与などを禁止する。また命令を出したピットマン判事は州に対し、事前措置を通じ、法の執行を図る裁判所職員や民間の個人に向けて差し止め命令が出ていることを知らせるよう指示した。

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