新学期のマスク着用、カリフォルニア州は「義務付け」を修正
(CNN) 米各地の学校で夏休み明けの新学期にマスクの着用を義務付けるかどうかをめぐり、州や都市の対応が分かれている。カリフォルニア州当局はいったん厳格な義務付けを発表したが、直後に軌道修正した。
カリフォルニア州の保健当局は12日、学校内でのマスク着用を義務付ける指針を発表。当局の規定で着用を免除されている場合を除き、拒否した生徒を学校側が退去させるよう指示する内容だった。
ただしその数時間後のツイートでは、実際の運用を各学校の裁量に任せると追記した。
ニューサム知事の報道官は、当初の発表が生徒の締め出しを思わせる文言だったために修正されたと説明した。
米疾病対策センター(CDC)は先週、新学期に向けた感染対策の考え方として、対面授業の再開を重視し、ワクチン未接種の生徒や教員にのみマスク着用などのルールを適用するとの指針を発表した。
ただし地方当局が定める方針をあくまでも優先とし、各地の判断で感染対策を解除する場合は慎重に、段階的に進めることを勧めている。校内での接種やワクチン休暇の導入も推奨している。
州や都市レベルの対応は大きく3つに分かれる。1つ目はマスクの義務付け自体を禁止するタイプで、テキサス州やアイオワ州がこれに当たる。
2つ目は現場の判断に任せるタイプ。さらに3つ目として、マスク着用を求めると発表した例もいくつかある。ニューヨーク市のデブラシオ市長は12日、現時点での方針として、夏休み明けの学校でマスク着用を義務付けると言明。ただし、今後の動向次第で方針転換もあり得るとの含みを残した。
イリノイ州シカゴも義務付けを予定していたが、CDCの指針発表を受けて再検討中だという。