一般接種は「5月半ば以降」、当初よりも遅れ ファウチ所長

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米アリゾナ州フェニックスで新型コロナウイルスの検査を行う医療従事者/Mark Henle/The Republic/USA Today Network

米アリゾナ州フェニックスで新型コロナウイルスの検査を行う医療従事者/Mark Henle/The Republic/USA Today Network

(CNN) 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は16日、CNNの番組に出演し、一般の人々が新型コロナウイルスのワクチンを利用できるのは、5月中旬か下旬もしくは6月上旬の前までは難しいとの見通しを示した。

ファウチ氏は、以前の推計では65歳未満で健康上の問題がなく、エッセンシャルワーカーでもない人々がワクチンを利用できるようになるのは4月末近くとしていたことを認めた。

ファウチ氏は、一般の人々がより広くワクチンを利用できるようになるのはいつなのかと言われれば4月末までにそうなってほしいと願っているとしたものの、それは米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンの製造量が現在入手している分量よりもかなり多いという予測に基づいたものだったと述べた。

連邦政府の保健当局者は今月初め、CNNの取材に対し、米食品医薬品局(FDA)がJ&Jのワクチンについて緊急使用許可(EUA)を認めても、J&Jの利用可能なワクチンは1000万回分に満たないとの見通しを示していた。

ファウチ氏は、そうしたことからスケジュールが長期化する可能性があるとし、一般接種が始まる時期は5月中旬か下旬もしくは6月上旬と語った。

ファウチ氏はまた、一般接種が始まってからも、実際にすべての人々がワクチンの接種を受けられるようになるまでには数カ月間の時間がかかると述べた。

今月15日に米国で報告された新型コロナウイルスの新規感染件数は5万3800件超と1日あたりの件数としては昨年10月以降で最低の水準となった。

全米の統計では、より勇気づけられる傾向が見て取れる。米国で最も新型コロナウイルスの打撃を受けたカリフォルニア州では1日あたりの件数は昨年11月初旬以降で最も少ない増加にとどまっている。

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