9歳女児に手錠かけ催涙スプレー、警察の対応に非難 米NY州
警察の31日の発表によると、29日午後に「家庭内トラブル」の通報を受けて民家に駆け付けた警官は、女の子には自殺願望があり、「自殺して自分の母親も殺したいとほのめかしていた」との説明を受けたという。
女の子が警官から逃げようとしたため、1人の警官が追いかけてなだめしようとした。
その後母親が現れて、2人が争う様子がボディーカメラの映像に映っていた。そこで警官がこの状況から子どもを引き離して、近くの病院に運ぶことを決めたという。
しかし女の子は警察車両に乗るのを拒んで「暴れまわり」、警官を蹴ったとされる。
ボディーカメラの映像には、女の子が警官たちに取り押さえられながら、何度も父親に助けを求めて泣き叫ぶ姿が映っていた。女の子は泣き叫びながら雪に覆われた地面に頭を押さえつけられ、手錠をかけられていた。
この映像の後半では、女性警官が女の子に「これが最後のチャンス。そうしなければ唐辛子スプレーが目に入る」と告げている。約1分後、別の警官から「今ここでスプレーを」と言われた女性警官は、催涙スプレーと思われる缶を振っていた。女の子は泣き叫び続けていた。
ニューヨーク州司法長官は2月1日のツイッターで、この事件に関する捜査に乗り出したことを明らかにした。「こうした実力や催涙スプレーの行使は決して子どもに対して行われるべきではない。(ロチェスター警察局の)抜本的な改革が必要なことは明らかだ」としている。