米民主党内でトランプ氏弾劾の機運高まる、来週スピード訴追も

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ペロシ下院議長(右)がトランプ米大統領の弾劾訴追の可能性に言及/Getty Images/AP

ペロシ下院議長(右)がトランプ米大統領の弾劾訴追の可能性に言及/Getty Images/AP

(CNN) 米連邦議会議事堂に暴徒が乱入した事件を受け、下院民主党内でトランプ大統領の弾劾(だんがい)への機運が高まっている。来週中に弾劾訴追に至る可能性もある。

下院民主党は11日に弾劾決議案を提出する計画。これにより、民主党議員は来週中に弾劾訴追案をスピード採決することが可能になるが、民主党はまだ採決の実施を明言していない。CNNが入手した弾劾決議の草案には、弾劾条項として「反乱の扇動」が含まれている。

ただ民主党は、トランプ氏を退任に追い込むための時間はほとんどないことも認識している。弾劾訴追を進めれば、バイデン新政権になって早々に上院で弾劾裁判の開催を余儀なくされる可能性があり、そうなれば野心的な政策課題を掲げる新大統領にとって大きな雑音になる。

ペロシ下院議長は8日午後、民主党議員との会合で、トランプ氏が自ら辞任するか、ペンス副大統領と閣僚がトランプ氏の罷免(ひめん)を目的に憲法修正25条を発動するほうが望ましいとの認識を示した。一方で、これらが実現しなければ弾劾訴追がもう一つの選択肢になるとも明言した。

ペロシ氏はスケジュールや弾劾条項の詳細について明らかにしなかったものの、大統領の任期が残り2週間を切った中でも弾劾訴追を行う権限が下院にはあると強調。会合では、修正25条に基づきトランプ氏の大統領としての適格性を調査する委員会を立ち上げる可能性も話し合われた。

複数の情報筋によると、党内では弾劾こそが前に進む道だという声が圧倒的だった。弾劾の動きが行き過ぎと受け止められ、地元のトランプ氏支持者を離反させる可能性があるとの懸念から一部で反対論も出たが、ペロシ氏を含む民主党幹部は、トランプ氏の行動の責任を問うべきとの見方で一致している。

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