感謝祭の集まり制限、知事命令に保安官らが反発 ニューヨーク州

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クオモNY州知事(左)が打ち出した感染抑止のための規制に保安官らが反発している/Gov. Cuomo's Office/CNN

クオモNY州知事(左)が打ち出した感染抑止のための規制に保安官らが反発している/Gov. Cuomo's Office/CNN

(CNN) 今月26日の米感謝祭を前に、ニューヨーク州のクオモ知事が個人宅での集まりを10人までに制限するよう命じたことに対して、州内の郡保安官らが相次いで反発を示し、命令には従えないと明言している。

米国では感謝祭の祝日に大勢の親族が集まり、伝統的な食事を楽しむのが習わしとなっている。だがクオモ氏は11日、新型コロナウイルスの感染拡大は屋内の集まりやパーティーの場で起きているケースが多いとして、13日午後10時以降は個人宅の室内で集まれる人数を10人までに制限すると発表した。

これに対し、州都オルバニー周辺など複数の郡で13日以降、治安維持を担う保安官が反対の声を上げている。

フルトン郡のジャーディーノ保安官はCNNとのインタビューで「個人宅に入る人数に干渉することは憲法上許されない」「知事には多くの権限があるものの、捜査当局者に対して個人宅に立ち入り、中にいる人を数えろと指示する権限はない」と主張した。

そんなことをすれば「地域社会を震え上がらせることになる」と述べ、知事命令に基づいて違反者に罰金を科したり、逮捕したりすることはできないと指摘した。

エリー郡とサラトガ郡の保安官も相次いで、感謝祭の取り締まりに人員を投入するつもりはないとの立場を示した。

一方、クオモ氏の上級顧問はCNNへの声明で、専門家の意見を無視してきた政治家らが米国の危機的な状況を招いたと述べ、「市民に不愉快な思いをさせるかもしれないが、健康を害したりもっとひどいことになったりするよりはましだ」と強調した。

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