米ウクライナ代理大使の証言公開、ジュリアーニ氏が「介入」を要請

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テイラー氏が、ジュリアーニ氏によるウクライナ側への「介入」要請を証言/Alex Wong/Getty Images

テイラー氏が、ジュリアーニ氏によるウクライナ側への「介入」要請を証言/Alex Wong/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐり、米下院は6日、テイラー駐ウクライナ代理大使が先月行った非公開証言の記録を公表した。トランプ氏の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏がウクライナ側にトランプ氏の政敵に対する調査の開始を求め、「米国の国内政策または政治に介入する」よう要請したとする内容。

テイラー氏はこうした要請を危険とみなし、たとえトランプ大統領との会談の機会を失う結果になるとしても、ウクライナのゼレンスキー大統領は要請を無視すべきだと考えたという。

テイラー氏は証言記録で「もしゼレンスキー大統領が(トランプ氏との)会談を取り付けるため、調査開始を宣言することで米国の国内政策または政治に介入しなくてはならないのだとしたら、そんなことをする価値があるのか、私には明確ではなかった」としている。

疑惑の発端となった内部告発では、ジュリアーニ氏とトランプ氏が大統領選再選の可能性を高める目的でウクライナ側に支援要請を試みたとしており、テイラー氏の証言もこれを裏付ける形となった。ジュリアーニ氏はウクライナ側にバイデン前副大統領と民主党全国委員会サーバーハッキング事件への調査を求めていた。

テイラー氏はまた、ゼレンスキー氏が調査実施を宣言しない限り、ウクライナへの軍事援助の提供はないというのが自身の「明確な理解」だったとも証言。ゼレンスキー氏に調査開始の宣言を求める案を思いついたのはジュリアーニ氏だという。

下院情報委員会のシフ委員長は6日、テイラー氏が来週証言を行う予定だと発表した。この日は大統領弾劾(だんがい)に絡む民主党主導の公聴会の初日に当たる。

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