ビンラディン容疑者の息子、死亡か 米当局者
(CNN) 米当局者は7月31日、CNNに対して、国際テロ組織アルカイダの最高指導者だった故オサマ・ビンラディン容疑者の息子、ハムザ・ビンラディン容疑者が死亡したとの見方を示した。
この当局者は、ハムザ容疑者の死亡には米国が関与したと述べたものの、詳細は明かさなかった。米政府は最近、容疑者死亡の裏付けとなる証拠を受け取ったという。
米紙ニューヨーク・タイムズはハムザ容疑者について、過去2年以内に行われた作戦で殺害されたと報道。米当局者2人の話として、「米政府は殺害作戦に関与したが、どのような役割を担ったのか正確には不明だ」と伝えた。
ハムザ容疑者は30代前半とみられている。米国務省は今年、ハムザ容疑者をアルカイダで「頭角を現しつつある」指導者と形容し、身柄拘束につながる情報に100万ドル(1億1000万円)の懸賞金をかけていた。
ただ、アルカイダの動向を追う研究者の間では困惑も広がっている。CNNのテロ専門家は「ハムザ容疑者が実際に数カ月前に死亡したなら、アルカイダは何らかの形で追悼の辞を発表したはず。ハムザ容疑者の組織内での地位を考えれば、アルカイダが声明を出さないのは非常に異例だ」と指摘した。
米国務省は懸賞金をかけた際、ハムザ容疑者がインターネット上で支持者に米国攻撃を呼び掛けていると説明。米軍によって2011年5月に父親が殺害されたことへの報復との見方を示していた。
トランプ大統領と国務省はコメントを控えた。