トランプ大統領、特別検察官に怒りぶちまけ 前日の会見受け

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トランプ氏、マラー特別検察官を痛烈批判

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は30日、ホワイトハウスで記者団に対し、ロシア疑惑の捜査を指揮したマラー特別検察官への怒りをぶちまけた。マラー氏は前日に会見を行い、トランプ氏が現職大統領でなければ司法妨害で訴追していたとも取れる発言をしていた。

トランプ氏はマラー氏の人格を改めて攻撃し、特別検察官チームには自身に対する偏向があったと批判。その一方で、マラー氏の捜査報告書で自らの潔白が証明されたとする誤った主張を展開した。

また、2016年大統領選でロシアが自陣営に肩入れしたとの見方を改めて否定し、「ロシアが私の当選を助けた事実はない」「誰が私を当選させたのか知っているか。私自身だ。ロシアの支援は全くなかった。どちらかといえば、ロシアは対立陣営を助けていた」と述べた。

米情報機関は大統領選時のロシアの動きをめぐり、ヒラリー・クリントン元国務長官の陣営に打撃を与える狙いだったとの見方を示してきた。

この日のトランプ氏の対決姿勢からすると、マラー氏の発言や、これを受けて強まる弾劾(だんがい)論がトランプ氏をいら立たせていることは間違いない。

トランプ氏は内々には弾劾をめぐる攻防を歓迎する構えを見せ、国民は自分の側につくとの見方を示しているが、記者団とのやり取りでは弾劾が話題に出ただけで不快感をあらわにした。

弾劾は「汚らしい言葉だ。汚くけがらわしい、不快な言葉だ」としている。

マラー氏は29日の会見で、現職大統領を不正行為で正式に罪に問うためには憲法上、「刑事司法制度以外の手続き」が必要になると述べていた。民主党の一部主要議員からは、マラー氏が下院での弾劾手続きに言及したとの見方も出ている。

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