米国防長官代行、F35開発計画を酷評 機種自体は「素晴らしい」

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F35戦闘機の開発計画を米国防長官代行が酷評した/Staff Sgt. Madelyn Brown/USAF

F35戦闘機の開発計画を米国防長官代行が酷評した/Staff Sgt. Madelyn Brown/USAF

ワシントン(CNN) シャナハン米国防長官代行がF35戦闘機の開発計画をFワードで酷評していたことが25日、分かった。国防総省監察官による内部調査の結果をまとめた報告書で明らかになった。

報告書によると、シャナハン氏は調査に対し、機体そのものにFワードを使ったわけではないと釈明。F35自体は「素晴らしい」機種だと述べた。

シャナハン氏はかつての勤務先であるボーイングの便宜を図る一方、競合するロッキード・マーチンを再三中傷していた疑いが浮上し、国防総省監察官による倫理調査の対象となっていた。ロッキード・マーチンはF35の主契約社。

F35開発計画をめぐるシャナハン氏の発言について、調査担当者は「プログラムの成果に関する実質的な内容があり、F35プログラムに関する他の政府高官の発言と一致していた」と結論。シャナハン氏による違反行為はなかったと最終的に判断した。

報告書では特に、シャナハン氏の批判はF35そのものではなく、開発計画全体に向けられたものだとの見方を強調。調査に対してシャナハン氏が「F35にFワードで言及したことはない。F35自体は素晴らしい」「Fワードを使ったのは開発計画についてだ」と述べたことを明らかにした。

F35をめぐっては、米政府監査院(GAO)も同日報告書を発表。米軍F35の30%近くが昨年数カ月間、スペア部品不足のため飛行不能状態に陥っていたと指摘した。

F35は軍用機の将来を担う機種として評価が高い。ロッキード・マーチンによると、ステルス能力や超音速飛行性能、極めて優れた機動性、最新鋭のセンサー融合技術を兼ね備える。

ただ、ソフトウエアやエンジン、兵器システムなどに問題が発覚し、近年は批判も高まっている。

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