米ボーイスカウトで子どもに性的虐待、72年間でリーダー格7800人が関与か

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ボーイスカウトアメリカ連盟で、新たに約2800人が子どもへの性的虐待に関与していた可能性が明らかになった/George Frey/Getty Images

ボーイスカウトアメリカ連盟で、新たに約2800人が子どもへの性的虐待に関与していた可能性が明らかになった/George Frey/Getty Images

(CNN) ボーイスカウトアメリカ連盟(BSA)で過去72年間に指導的立場にあったメンバーのうち、のべ7800人以上が子どもたちへの性的虐待に関わっていた可能性があることがわかった。新たな法廷証言から明らかになったもので、これまで公表されていた人数より2800人前後増えた計算になる。

23日に弁護士が公開した今年1月の法廷証言によれば、BSAは1944年から2016年にかけて1万2000人を超える子どもたちが性的虐待の被害に遭ったと認識しているとみられる。

この法廷証言はバージニア大学のジャネット・ウォーレン教授によるもの。教授は、不適格なボランティアのデータベースの調査と、データベースのより効率的な運用のためBSAに雇われた経験を持つ。

被害者らの代理人を務めるこの弁護士は、上記の数字について、BSAが過去に除名処分としたボランティアなどのリストから割り出したと説明。除名の理由は連盟の方針への違反で、性的虐待の申し立てを受けることを含む。

リストを分析したところ、全国のボーイスカウトのリーダーら7800人について、「監督下にある子どもたち」に対する性的虐待への言及が見られるという。

BSAは24日に声明を出し、ボーイスカウトの活動中に性的虐待の被害を受けた人々へ謝罪した。また上記のリストに加えられた人物はいかなる活動プログラムからも完全に排除され、どの地域であれ再加入することは認められていないと強調した。

性的虐待が疑われるすべての事例は法執行機関に通報しているとしたが、これらのうち何件が起訴されたのかは明らかではない。

ボーイスカウト内での性的虐待疑惑については、2012年に米紙ロサンゼルス・タイムズが1947年から2005年にかけてBSAを除名処分となった約5000人のリストを公開。裁判所に証拠として提出された文書をもとに、性的虐待の疑いで除名されたと報じていた。

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