トランプ氏、国境の非常事態を宣言 与野党から懐疑的な見方

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左から民主党のペロシ下院議長、トランプ大統領、民主党のシューマー上院院内総務/Getty Images

左から民主党のペロシ下院議長、トランプ大統領、民主党のシューマー上院院内総務/Getty Images

14日に議会が可決した予算案は長さ55マイル(約89キロ)のフェンス建設に13億7500万ドル(約1520億円)の支出を盛り込んでいる。トランプ大統領はこれに署名して再度の政府機関閉鎖を回避した上で、非常事態宣言でさらに数百マイル分の建設に必要な60億ドル以上の資金の捻出を狙う。建設費の総額は80億ドル近くに達する見込み。

ただ、民主党や活動家の団体が裁判所に異議を申し立てるのはほぼ確実だ。批判派はトランプ氏の発表に先立ち、非常事態を利用して納税者の資金で国境の壁を建設することはできないと主張していた。 

民主党のシューマー上院院内総務とペロシ下院議長は14日の声明で、「国家非常事態の宣言は違法行為であり、大統領権限の甚だしい乱用だ」と述べた。

一方、共和党のマコネル上院院内総務はトランプ大統領の予算案への署名同意を受け、非常事態宣言への反対を撤回し大統領の支持に回った。

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