トランプ米大統領、シリア駐留米軍の撤収を命令 ISIS撃退を宣言

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トランプ大統領は19日、「ISISを撃退した」と宣言/Mark Wilson/Getty Images North America/Getty Images

トランプ大統領は19日、「ISISを撃退した」と宣言/Mark Wilson/Getty Images North America/Getty Images

ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は19日、シリアの過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」を撃退したと宣言し、シリアから迅速に米軍を完全撤収させるよう指示したことを明らかにした。

トランプ大統領は同日午前、ツイッターに「我々はシリアのISISを撃退した。それは同国に駐留する唯一の理由だった」と投稿した。米国防当局者や政府関係者によると、撤収に向けた計画は既に進行中だという。

この決定は、米国のこれまでの政策を覆すもので、不意を突かれた形の同盟国や議員などは強く反発している。

米軍はイラク駐留を継続し、イラクからシリアを攻撃することは可能だが、地上部隊の撤収は、米国と敵対するシリアのアサド政権やロシア、イランには歓迎されるだろうと専門家は予想する。

中東の同盟国は、今回の発表に不意を突かれた格好だった。同地域の2カ国の外交関係者は、米軍の撤収について事前の説明はなく、「完全に予想外だった」と話している。

英国防省の高官は、ISISを撃退したというトランプ大統領の見解に強く反論するとツイート。国防相は、シリアでの作戦に当面の変更はないと説明した。

イスラエル首相府によると、ネタニヤフ首相にはトランプ大統領から17日にこの決定を伝えていたという。

ホワイトハウスのサンダース報道官は、「5年前、ISISは中東において非常に強大で危険な勢力だった。だが米国はISISを撃退した」との声明を発表し、「作戦は次の段階へ移り、我々は米軍の撤収を開始した」と述べている。

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