電力会社の設備が出火元か、米カリフォルニア州の大規模山林火災

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カリフォルニア州での大規模火災をめぐり、地元の電力企業が出火原因となった可能性があることを認めた/Ventura County Fire Department

カリフォルニア州での大規模火災をめぐり、地元の電力企業が出火原因となった可能性があることを認めた/Ventura County Fire Department

(CNN) 米カリフォルニア州南部で昨年12月に発生し、犠牲者を含む甚大な被害が出た大規模な山林火災「トーマス」で、地元の電力会社は11月1日までに、同社の設備が出火原因になった可能性があることを認めた。

同企業「サザン・カリフォルニア・エジソン」は、サンタポーラ地区にある電柱の1つの近くで出火したとの目撃証言があると指摘。この発火は大規模火災の現場となった2カ所のうちの1カ所で起きたとした。

トーマスは昨年12月4日に始まり、完全な鎮火は今年1月12日だった。ベンチュラ、サンタバーバラ両郡での焼失面積は28万1893エーカー(約1141平方キロ)に達し、同州南部で全焼などした民家や建物は1000棟以上を記録した。

消火作業に従事していた同州森林保護・防火局の技師ら2人が死亡してもいた。トーマスによる被害規模は同州内で起きた山林火災の近代史では2番目に大きいとされた。

同社は声明で、出火の原因となった設備や機器類は森林保護・防火局が調査のため持ち去っていたため社による点検などが出来なかったと説明。設備を調べるまでは、出火場所で何が起きたかの分析が不可能だとも述べた。

サザン・カリフォルニア・エジソン社はまた、先月30日に公表した財務報告書でトーマスに関連し同社が訴えられた訴訟は少なくとも102件あることも明らかにした。同社の直接的もしくは間接的な責任などを問うもので、怠慢行為、不法侵入、個人的な生活妨害や健康や安全性の権利侵害などの罪が含まれている。

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