ロシア捜査、トランプ氏擁護には過半数維持が必須 共和議員の発言流出

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米下院情報委員長のニューネス委員長/Chip Somodevilla/Getty Images

米下院情報委員長のニューネス委員長/Chip Somodevilla/Getty Images

ワシントン(CNN) 米下院情報委員会のニューネス委員長(共和党)が、トランプ大統領をマラー特別検察官の捜査から守るためには、共和党が中間選挙で下院過半数を維持する必要があると示唆していたことが10日までに分かった。米MSNBCテレビが資金集め集会での発言の「秘密録音」を入手したとして公開した。

ニューネス氏はこの中で、「セッションズ司法長官が捜査に復帰せず、マラー氏が大統領の嫌疑を晴らすつもりもないのであれば、残るのは我々だけだ」と発言。こうした状況は危険だとし、共和党は現有議席をすべて維持して「引き続き過半数を確保しなければならない」と主張している。

ニューネス氏は下院におけるトランプ氏の盟友で、民主党側からはロシア疑惑をめぐる捜査でトランプ氏の援護を図っているとの批判を浴びている。今回の発言からは、トランプ氏を特別検察官の捜査から守るため、共和党は中間選挙で過半数を維持する必要に迫られているとの率直な現状認識がうかがえる。

ニューネス氏の広報担当はCNNに寄せた声明で、「左翼メディアがニューネス委員長の何ということのない発言をとらえ、何かの陰謀であるかのように報じても驚くには当たらない」と述べ、一連の発言を重大視しない姿勢を示した。

MSNBCの番組司会者が8日に明かしたところによれば、録音は進歩派の団体が入手したもの。メンバーの1人が下院共和党指導部の議員のために先週行われた私的な資金集めの集会に会費を払って参加した。

ニューネス氏率いる下院情報員会は、1年間にわたりロシアの選挙介入をめぐる調査を行ってきた。委員会は先日、トランプ陣営とロシアの共謀を示す証拠は見つからなかったとする報告書を発表。一方、民主党側は、証人からの聞き取り調査や鍵となる文書の入手を怠ったとして批判している。

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