米ハリケーン テキサス州で9人死亡、降雨量は過去最多に

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テキサス州で大雨や洪水による被害が拡大している

テキサス州で大雨や洪水による被害が拡大している

(CNN) 大型ハリケーン「ハービー」が熱帯低気圧に変わった後、記録的な豪雨に見舞われたテキサス州ヒューストンでは、洪水の被害がますます拡大し、当局やボランティアによる捜索救助活動が続いている。テキサス州の地元当局によれば、ハービー関連で、これまでに少なくとも9人の死亡が確認された。

29日早朝には、市内で行方不明になっていた警官、スティーブ・ペレスさん(60)の遺体が収容された。ペレスさんは27日の午前4時ごろに自宅を出発し、持ち場の警察署へ向かおうと2時間半にわたって車を走らせた末に流されたとみられる。

ペレスさんの捜索チームは28日、対象範囲を一つの地区に絞った。ダイバーのチームが出動したものの、夜間の作業は危険との判断から、夜明けまで現地で待機したうえで遺体を収容したという。

ハービーは25日に上陸した後、熱帯低気圧に変化して停滞し、ヒューストン周辺に大量の雨をもたらした。市中心部の南東に設置された複数の雨量計でハービーの総雨量が約1220ミリを超え、米本土に上陸した熱帯低気圧による雨量の記録を更新した。

市内の貯水池があふれ、南側のブラゾリア郡で堤防が決壊するなど、被害が拡大している。

浸水家屋は数千戸。これまでにヒューストン周辺で救助された住民は9000人から1万人に上っている。依然として自宅に取り残されている住民も多く、その人数は数万人に上るとの見方もある。被災者の数がさらに増えることは確実だ。

ヒューストンのターナー市長は29日、空き家を狙った略奪行為などを防ぐためとして、午後10時から午前5時までの外出を禁止すると発表した。

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