共和元高官らがトランプ氏批判、「米史上最も無謀な大統領に」

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共和党内からの新たな批判に直面したトランプ氏

共和党内からの新たな批判に直面したトランプ氏

ワシントン(CNN) 米国のブッシュ前政権などで外交・安全保障政策を担った共和党の元高官ら50人が、大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ氏を批判し、同氏への投票を拒否する書簡に署名した。

8日付の米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。書簡は、トランプ氏が当選すれば「米史上で最も無謀な大統領になることは間違いない」と警告している。

署名したのはヘイデン元中央情報局(CIA)長官やネグロポンテ元国家情報長官、チェイニー前副大統領の補佐官だったイーデルマン氏、国家安全保障長官を務めたリッジ、チャートフ両氏、通商代表部(USTR)代表と国務副長官、世界銀行総裁を歴任したゼーリック氏ら。今年3月、共和党の候補指名争いのさなかにトランプ氏を非難し、同氏の指名に反対する公開書簡を出したメンバーとも重なっている。

新たな書簡は、民主党候補のヒラリー・クリントン氏には懐疑的な立場を示す一方、「トランプ氏は米国が直面する困難な課題と、この重要な選挙に対する答えではない」と断言している。

書簡によれば、トランプ氏は「真実とうそを見分ける能力と意思」や「自制心」がなく、個人的な批判に耐えられず、「とっぴな行動」で同盟国を不安に陥れている。大統領になり、米国の核兵器を握る最高司令官になる人物として、これらは全て危険な特徴だと、書簡は指摘する。

共和党の安保当局者らの間では、このような書簡を出す案がかなり前から検討されていた。トランプ氏が最近、ロシアにハッキング行為を促すような発言や、同国によるクリミア併合を容認する発言を連発したことをきっかけに、実現への機運が高まったという。

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