共和元高官らがトランプ氏批判、「米史上最も無謀な大統領に」
書簡の文案を作成したのは、ライス元国務長官の法律顧問を務めたベリンジャー氏ら。同氏がCNNに語ったところによると、書簡は5日前に回覧され、ほぼ修正なしで賛同を得た。
ブッシュ前大統領らと直接仕事をした経験を持ち、大統領に必要な資質を熟知している高官らに署名を呼び掛けたという。「クリントン氏を明らかに支持する人もいれば、断じて支持しない人もいる。しかしトランプ氏が適任でないとの確信ではだれもが一致した」と、同氏は強調する。
署名した当局者の1人がCNNに語ったところによると、元高官らの多くは世界各国の新旧指導者から、トランプ氏の無謀さを強く不安視する声を聞いている。だれもが進んで署名に応じたという。
一方、トランプ氏は書簡に対する声明で、署名した元高官らこそが世界を危険な場所にした張本人だと反論。イラクに進攻し、リビア東部ベンガジで米国人を死なせ、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の台頭を許したのは、元高官らとクリントン氏による「破滅的な決断」だと非難した。
トランプ氏の側近も「いんちきヒラリーとワシントンのインサイダーたちが、我々の草の根運動を至る所で妨害しようとしている」と主張した。