米共和党のライアン下院議長、トランプ氏支持を表明

ワシントン（ＣＮＮ） 米共和党のポール・ライアン下院議長は２日、今秋行われる米大統領選で同党の指名を確実にした不動産王ドナルド・トランプ氏への支持を表明した。先月の時点では、ＣＮＮのインタビューに対し「（トランプ氏支持に回る）準備が整っていない」と発言し、政界での論争を引き起こしていた。

ライアン氏は地元であるウィスコンシン州の新聞の論説欄に寄稿し、「トランプ氏が共和党の政策方針の理念を法律として体現し、人々の生活の改善に向けて取り組んでくれることを確信している。それゆえに、今秋の大統領選では同氏に一票を投じる」と述べた。

その上で、トランプ氏との間に意見の相違があることを認めつつも、政策方針に関する部分では共通点が多いことを強調した。

一方のトランプ氏は２日午後、ライアン氏の支持表明に対する感謝の言葉を自身のツイッターに投稿。「ポール・ライアン氏から支持を得られたのは大変素晴らしい。私たちはともに懸命に働き、再び米国を偉大な国にするだろう！」と語った。

ライアン氏が支持表明を見送った先月上旬以降、両氏は会談や電話での協議を行ってきた。ライアン氏に近い関係者はＣＮＮの取材に対し、同氏が今週初めの時点でトランプ氏への支持を決断していたことを明らかにした。ただ両氏の間で具体的に何が話し合われたのかについては明言を避けた。