トランプ氏、報道陣との「全面戦争」突入か 募金めぐる会見で

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トランプ氏、報道陣との「全面戦争」突入か

ニューヨーク(CNN) 米大統領選の共和党候補に確定している実業家ドナルド・トランプ氏は31日、ニューヨーク市内での記者会見で報道陣を「不誠実」「たちが悪い」などと正面から執拗(しつよう)に攻撃し、全面戦争の態勢を示した。

会見はトランプ氏が所有する高層ビル「トランプ・タワー」のロビーで約40分間にわたって開かれた。同氏はかねて公開を求められていた献金の収支を発表する目的でこの場を設けたのだが、実際には記者らに対する批判や侮辱にほとんどの時間を費やす結果となった。

トランプ氏は今年1月、退役軍人のための支援集会を開いて600万ドル(約6億6000万円)を集めたと主張した。ただ、どの団体に寄付したかについては明言を避けてきた。報道陣はこの献金の収支を発表するよう繰り返し求めたが、トランプ氏や同氏の陣営は応じようとせず、総額の数字も二転三転していた。

同氏はこの日、最終的な総額は600万ドルを超えると発表し、寄付先となった40団体以上のリストを公開した。続いて、寄付金をめぐる前向きのニュースを否定的なニュースに仕立て上げたとして報道陣への攻撃を開始。情報開示を迫った報道の姿勢を非難し、「寄付金は全て渡した。記者たちは恥を知るべきだ」と語った。

また「記者たちは自分でもうそと分かっていながらそれを記事に書いている」「政治記者は私がこれまで会ったなかで一番不誠実な人々だ」などと述べた。特定の記者を名指しして「下劣なやつ」などと攻撃する場面もあった。

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