売春目的で未成年者を人身売買、全米で150人逮捕
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は14日、未成年者の人身売買や売春に関与していた組織を摘発し、全米で150人以上を逮捕、ほぼ同数の被害者を救出したと発表した。最年少の被害者は12歳だった。
FBIは行方不明の子どもや虐待されている子どもの救済機関NCMECなどと連携して9年越しの捜査を続け、「クロスカントリー作戦」と名付けた摘発作戦を全米で展開していた。
リンチ司法長官は、「人身売買は人生を奪い、わが国をおとしめる凶悪犯罪だ」と強調。「FBIと各地の関係機関がクロスカントリー作戦を通じて連携した成果として、より多くの子どもが安心して眠れるようになり、さらに多くの犯罪者が我が国の司法制度で裁かれる」と指摘した。
人身売買の実態調査機関によると、米国では昨年1年間だけで、売春などを目的とした人身売買の事例が3500件以上報告されている。
米連邦法では、性産業に組み込まれた18歳未満のものは誰でも、強要されたりだまされたりなどしているかどうかを問わず、性的人身売買の被害者と認定される。