幹細胞移植で消えたHIV、数カ月で再検出 米患者2人

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ヘンリッヒ博士は「残念な結果だが、HIVはいったん検出されないレベルまで抑えられても再び増える恐れがあるという事実が新たに分かった」と述べた。従来の検査では検知できないところでウイルスが生き残っていた可能性が考えられる。

HIV感染者への幹細胞移植では、07年にベルリンの男性が白血病治療のため移植を受けた後、HIVが検出されなくなったケースが報告され、初の完治例として注目された。

同ケースではHIVに感染しない遺伝子変異を持つ提供者の骨髄が使われたが、この変異は非常に珍しく、主に北欧などの白人の1%にしかみられない。

また、移植に際して患者自身の免疫システムを完全に破壊する必要があるため危険性が非常に高く、死亡率は20%にも上るとされる。さらに移植には高額の費用がかかることから、白血病などを発症していないHIV感染者の治療としては現実的ではないと考えられている。

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