米国の肥満率、全州で44%超え 2030年予測

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(CNN) 2030年の米国の肥満人口比率を州別に予測すると、トップの南部ミシシッピ州では成人の3分の2を占めるようになるとの研究報告がこのほど発表された。肥満率は同年までにすべての州で44%を超えるほか、13州では6割を超える見通しだという。

米非営利団体(NPO)「米国健康トラスト(TAH)」と「ロバート・ウッド・ジョンソン財団(RWJF)」の研究チームが、過去に発表された政府のデータを基に試算した。

米疾病対策センター(CDC)が8月に発表した統計によれば、ミシシッピ州に住む成人の肥満率は現在も全米で最も高く、34.9%。30年にはこれが66.7%まで上昇すると、チームは予測する。

肥満率は同年までにすべての州で44%を超え、このうち39州で50%を上回ることが予想されるという。

米国の肥満人口については今年、予防医学専門誌AJPMにも、30年に成人全体の42%前後に達するとの報告が掲載されていた。

今回の研究によると、肥満との関連が指摘される2型糖尿病や脳卒中などの患者数は20年までに10倍、30年までに20倍に増える恐れがある。肥満にかかわる年間の医療費は現在の推定1470億~2100億ドル(約11兆5000億~16兆4000億円)から、さらに480億~660億ドル増大することが予想される。

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