食品の4割を捨てる米国、年間13兆円分が「ごみ」に

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(CNN) 米国の食品の40%は食べられないまま捨てられているという報告書を、非営利組織の米自然資源防衛協議会(NRDC)が23日までにまとめた。廃棄される食品は年間1650億ドル(約13兆円)相当に上り、水資源の浪費や地球温暖化ガスの排出につながっているという。

報告書によると、米国人が捨てる食品は1人当たり月間で約9キロに上り、4人家族では年間1350~2275ドル(約10万6000~17万8000円)相当になる。特に家庭では、購入した食品や飲料のおよそ25%が捨てられているとした。

その一因として、衝動買いやまとめ買いによって食べ切れる以上の食品を買い込んだり、自宅の冷蔵庫に食品があるのに外食したり、皿に大量に盛り付けてしまうといった無計画性を挙げた。米国の平均的なディナー皿の大きさは、1960年に比べて36%大型化したという。

飲食店でも出される量が多過ぎて、17%が食べ残しになっている。特にビュッフェ式の場合は、衛生上の問題から余った食品を再利用したり寄付したりすることができず、無駄が多いとした。

小売店については、売り場に大量の生鮮食品を並べて下の方の食品が傷んでしまう問題や、調理済み食品が多過ぎて、例えばローストチキンの50%が捨てられている現状を指摘した。

環境への影響をめぐっては、食料生産に使われる水は米国の淡水消費量の80%を占めると指摘。しかし食品を捨てることにより、水の25%が浪費されている計算になるとした。埋め立てられて腐った食料からは、米国のメタンガス排出量の25%が排出されているという。

米国で捨てられる食品の量は東南アジアに比べて10倍に上り、国内で比較しても1970年代に比べて50%増えている。

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