アムステルダム市議会、観光公害対策でクルーズ船寄港を禁止

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アムステルダムを訪れる大型クルーズ船=2015年7月1日/Michel Porro/Getty Images

アムステルダムを訪れる大型クルーズ船=2015年7月1日/Michel Porro/Getty Images

(CNN) オランダの首都アムステルダムの市議会は29日までに、新たなオーバーツーリズム(観光公害)対策として「環境汚染」をもたらすとするクルーズ船の寄港を禁止する提案を承認した。

同市の港湾管理を担当する副市長の広報担当者はCNNの取材に、提案はクルーズ船の寄港ターミナルの閉鎖を盛り込んでいると述べた。今後は市が寄港禁止などの具体策をオランダ政府など関係先と話し合って練るとした。

市議会の中道左派政党「D66」は声明で、提案は明らかに過半数の支持で認められたとした。同党首脳は市の中心部にクルーズ船が出現することは観光客を減らそうとするアムステルダムの政策目標に調和しないと述べた。

汚染クルーズ船の禁止は観光公害対策として進める多くの施策の一つ/imageBROKER/Shutterstock
汚染クルーズ船の禁止は観光公害対策として進める多くの施策の一つ/imageBROKER/Shutterstock

同市は今年訪れる宿泊込みの観光客は1800万人以上と想定。2025年までにこの数字は2300万人に達し、別の2400万人から2500万人が日帰りで立ち寄るともみている。

市は21年に制定した「均衡を保つアムステルダム観光」に関する条例で、宿泊する観光客が1800万人に到達した時は市議会が介入する権限を認めていた。

アムステルダム市は今年、観光客対策を見直す行政方針を据え、特に乱痴気(らんちき)騒ぎなど起こすとされる英国人観光客を締め出す対策にも着手した。18~35歳層の英国人観光客に過度の飲酒や薬物摂取などには相応の処罰があると警告していた。

同市はまた今年、路上でのマリフアナ使用を禁止し、売春を合法化する地区で飲酒を控えさせる新たな措置も発表していた。

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