大型クルーズ船、1回の周遊に必要な食料は?

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昨今のクルーズ会社は、食べ物の余剰リスクを避ける取り組みにも力を入れる/Royal Caribbean

昨今のクルーズ会社は、食べ物の余剰リスクを避ける取り組みにも力を入れる/Royal Caribbean

積み込み作業は、波止場で6~8時間を要し、作業に携わる関係者は優に100人を超える。船側では、積み荷がクルーズ会社の基準を満たすように、インベントリーコンプライアンス責任者(ICO)、食料・飲料担当ディレクター、プロビジョンマスター、調理師、倉庫管理人は、商品の積み込みや商品の品質・量の確認において、それぞれの役割を果たす。

そして、すべての食料を船に積み込むのと同じくらい重要なのが、関連する廃棄物の管理だ。これは海洋生態系の「虚弱体質」が危機に瀕する中、大きな懸案事項となっており、主要なクルーズ会社はどこも、廃棄物を減らす取り組みを強調するためならどんな労も惜しまない。

世界では現在、人間が消費するために生産された食べ物の約3分の1が廃棄されている。今や豪華なビュッフェ式の食事はクルーズ体験の重要部分を占めており、食べ物の余剰が発生するリスクは高い。

ノルウェージャン・クルーズライン(NCL)のある関係者は、「われわれは、過去の乗客の履歴や稼働率など、多くの要因を基に、食べ物の適切な必要量の特定が可能」と語る。同社が運営するクルーズ船の中には、乗客定員4000人のノルウェージャン・ブリスなど、世界最大級の船もある。

「プロビジョンマスターが、食料・飲料担当ディレクターやわれわれの企業チームと連携し、クルーズごとに適切な供給品を適切な量で調達し、受け取るようにしている」(同関係者)

カーニバル傘下のコスタ・クルーズもハイテク企業ウィノーの協力を得て、2020年までに食品廃棄物の50%削減を公約している。

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