大型クルーズ船、1回の周遊に必要な食料は?

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乗船中、食料の調達や管理といった業務を実際に目にする機会はほとんどない

乗船中、食料の調達や管理といった業務を実際に目にする機会はほとんどない

ロジスティクス

シーズン中、クルーズ船は決まった旅程に従って運航する傾向にあり、各港に平均で約10時間停泊する。この停泊中に、プロビジョニング(食品・飲料の調達)が規則正しく行われる必要がある。ロジスティクス(食料の調達・保存・管理)は、船上で実際に行われている様子を目にする機会がほとんどない業務の1つだが、乗客に最高の体験を保証するために必要不可欠な要素だ。

そして、クルーズ船が年々大型化しているのに伴い、ロジスティクスも驚くほどの規模に拡大している。

例えば、定員930人の豪華客船バイキング・オリオンのような比較的小さなクルーズ船でも、1日約5000個の卵と4000杯の紅茶を消費する。

また皿洗いや洗濯も必要で、毎日洗う皿は1万枚、毎週洗濯するベッドシーツと枕カバーは合わせて1万4000枚に上る。無論、クルーも身だしなみを整える必要があるため、クルーの制服約900着のアイロン掛けを毎日行う必要がある。

バイキング・オリオンよりもはるかに規模の大きなクルーズ船の場合、どれだけの数になるか想像してみて欲しい。

現在、世界最大のクルーズ船であるシンフォニー・オブ・ザ・シーズを例にとると、ごく一般的な7日間のクルーズの間、約6600人の乗客と2200人のクルーに食事を提供し続けるには、約6万個の卵、4400キロの鶏肉、約9000キロのジャガイモ、そして約320キロのアイスクリームが必要だ。必要な食料のリストはさらに続き、その中には旅行の最初から船に積み込まれる450ケースのシャンパンも含まれる。

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