米アマゾン、従業員1万8000人超を削減へ
ニューヨーク(CNN) 世界経済の見通しが引き続き悪化する中、米アマゾンは5日までに、従業員1万8000人超を削減する計画を明らかにした。
アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)のメモによると、人事部やアマゾンストアなど複数のチームが影響を受ける見通し。
「長く続く企業はさまざまな局面を経験する。今年は人員を大幅に増やす状態にはない」としている。
ジャシー氏は昨年11月の時点で、人員削減は今年初めまで続く見込みだと説明していた。複数のメディアは昨秋、アマゾンが従業員約1万人の削減を計画していると報じた。
アマゾンをはじめとするIT企業はここ数年、新型コロナウイルス禍で消費者の習慣が電子商取引(EC)にシフトする中で、大幅に採用を拡大してきた。
だが今、破竹の勢いに見えたこうした企業の多くは逆風に直面しており、労働者の大量削減に踏み切っている。人々がコロナ禍以前の習慣に戻っていることや、マクロ経済環境が悪化していることが背景にある。
ジャシー氏は一連の人員削減について、アマゾンがコスト構造を強化して長期的な機会を追求する助けになると説明する一方、「難しい決断」だったことも認めた。
アマゾンは今月18日から対象となる社員への通知を開始する方針。