米アップル、iPhone廉価版「SE」の新機種発表

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米アップルがイベントを開催し、iPhone(アイフォーン)の廉価版「SE」の新モデルなどを発表した/Brooks Kraft/Apple

米アップルがイベントを開催し、iPhone(アイフォーン)の廉価版「SE」の新モデルなどを発表した/Brooks Kraft/Apple

(CNN) 米アップルは8日、今年初となる製品発表会を開催し、iPhone(アイフォーン)の廉価版「SE」の新モデルや、性能が向上したiPad(アイパッド)、新しいデスクトップパソコンなどを公開した。

2017年に発売されたSEは今回の新機種で第3世代となる。新しいSEは高速通信規格「5G」に対応したほか、iPhoneの「13」にも採用されているA15バイオニックチップを搭載。カメラ機能が向上したほか、バッテリー寿命も長くなった。画面の大きさは4.7インチ。価格は429ドルからで、従来から30ドルの値上げとなった。発売日は今月18日。

アップルがSEの第2世代を発売したのは20年4月で、廉価版のiPhoneは時宜にかなったものとみられていた。新型コロナウイルスの世界的な流行が始まったころで、数百万の家庭が失業や財政不安に苦慮していた。消費者は自宅に閉じこもっていることが多く、高価格帯のスマートフォンが採用するような付属機能の一部は利用が減っていた。

市場調査会社CCSインサイトのアナリスト、ベン・ウッド氏は「消費者にとって見通しは不確かで、手頃な価格のiPhoneはそれを利用するのに理想的な位置にいた」と指摘。ウッド氏は、今年に入って状況が改善しても、高価格帯のiPhoneに大金をつぎ込むことを依然として警戒する消費者や、必要以上にお金を払う必要を感じない消費者にとって、SEの存在感は大きいとの見方を示した。

アップルは、新しいSEが、アンドロイド端末のユーザーを引きつけたり、より多くのiPhoneユーザーに買い替えを促したりすることで、中核のスマートフォン事業に対する需要が拡大すると期待している。

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