健康な子どものワクチン接種、メリットなしの可能性 米フロリダ州が新指針

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米フロリダ州が、5~17歳の健康な子どもには新型コロナウイルスワクチンを接種する必要はないとする指針を新たに発表した/JOSEPH PREZIOSO/AFP/AFP via Getty Images

米フロリダ州が、5~17歳の健康な子どもには新型コロナウイルスワクチンを接種する必要はないとする指針を新たに発表した/JOSEPH PREZIOSO/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 米フロリダ州衛生局は8日、5~17歳の健康な子どもに新型コロナウイルスワクチンを接種する必要はないとする新指針を発表した。

「現時点で入手できるデータに基づくと、5~17歳の健康な子どもが現在の新型コロナワクチンを接種するメリットはない可能性がある」と同局は述べ、ワクチンの接種は基礎疾患のある子どもが候補になると説明。基礎疾患のある子どもについては、ワクチン接種を受けさせるかどうか判断するにあたり、主治医などと相談してメリットとデメリットについて話し合うよう保護者に促している。

米疾病対策センター(CDC)は5歳以上の全員にワクチン接種を勧告しており、CDCと異なる見解を打ち出す州はフロリダが初めて。

8日に発表された指針では、子どもへのワクチン接種について、基礎疾患のない子どもの場合はメリットよりもリスクの方が大きいと指摘。新型コロナワクチンを接種した16~17歳で心筋炎の症例が増えたという報告を紹介している。

この懸念の裏付けとして使われた研究報告によれば、心筋炎のリスクは極めてまれで、16~17歳に対するmRNAワクチン接種100万回あたり105.9例の症例が確認されている。

指針では医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載されたデータも引用。それによると、5~11歳の子どもはファイザー製ワクチンを接種した場合も、プラセボ(偽薬)を投与した場合も、重症化例は皆無だった。ただし同研究によると、同ワクチンの新型コロナ感染を防ぐ効果は90.7%だった。

ニューヨークで実施された調査によれば、オミクロン変異株の感染拡大に伴って5~17歳の子どもに対するワクチン効果は大幅に低下することが判明した。それでも子どもの重症化を防ぐ効果はあるとしている。

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