ネットでまた大規模障害、航空会社や銀行などのサイトが一時ダウン

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サウスウエスト航空はネットの不具合による運航の支障は起きなかったという/Kamil Krazczynski/AFP/Getty Images

サウスウエスト航空はネットの不具合による運航の支障は起きなかったという/Kamil Krazczynski/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN Business)  17日午前、インターネット基盤の主要部分に不具合が発生し、航空会社や金融機関、証券取引所などのウェブサイトが一時停止した。インターネットで大規模な障害が起きるのは過去10日間で2度目。

豪バージン・オーストラリアは同日の声明で、ネットが停止する問題をすでに解決したと報告。問題はウェブコンテンツをインターネットに配信するコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)「アカマイ・テクノロジーズ」で発生した不具合が原因だったとしている。

この日、同様の問題を確認したのは米サウスウエスト航空、ユナイテッド航空、オーストラリア・コモンウェルス銀行、ウエストパック銀行、オーストラリア・ニュージーランド銀行など。香港証券取引所のウェブサイトも短時間オフラインとなった。

アカマイは今回の不具合について、最初の発生からおよそ4時間で解決したと説明し、影響を受けた顧客やネットユーザーに謝罪した。

今月8日にも、約1時間にわたり世界中の多数のウェブサイトやアプリにアクセスできなくなる問題が発生。CDN大手「ファストリー」の障害が原因だったことがわかった。

アカマイは今回の不具合について、自社サービスの1つで発生したバグが引き起こしたと説明。このサービスはウェブサイトに対して故意に大量のトラフィックを送り付けてダウンさせる「DDoS攻撃」と呼ばれるサイバー攻撃の軽減を助けるものだったという。

同社によると問題は直ちに検知され、顧客には数秒で警告を発した。顧客の500社の多くが影響を受けたが、同社で対策を講じた結果、これらの企業のウェブサイトは数分でオンラインに復帰したという。

同社はまた、今回の不具合がシステムのアップデートやサイバー攻撃によって起きたものではないと述べた。

サウスウエスト航空はCNN Business向けの声明で、不具合発生を受けて迅速にシステム復旧に取り組んだと説明。ネットの接続停止が便の運航に支障を与えることはなかったと述べた。

上記の金融機関3社も、声明などでサービスの復帰を明らかにした。

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