翼へし折られたペリカン30羽以上を保護、賞金かけ情報提供募る 米カリフォルニア州

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
保護されたカッショクペリカン。手術を受けた後、死に絶えた/Dr. Elizabeth Wood/Wetlands & Widlife Care Center/AP

保護されたカッショクペリカン。手術を受けた後、死に絶えた/Dr. Elizabeth Wood/Wetlands & Widlife Care Center/AP

(CNN) 米カリフォルニア州の海岸で、何者かに翼を折られて重傷を負ったペリカンが相次いで発見され、保護団体が賞金をかけて容疑者の特定につながる情報提供を呼びかけている。

同州オレンジ郡の野生生物保護団体によると、同州南部の海岸でこれまでに、けがをしたカッショクペリカン30羽以上が見つかった。そのうち22羽は、折れた骨が皮膚から突き出す複雑骨折を負っていた。

獣医師のエリザベス・ウッド氏は声明の中で、保護されたペリカンについて「緊急手術と長期的な手当てを必要とする非常に重いけがを負っていた」と説明している。

16日に記者会見したウッド氏は、けがをしたペリカン全てを救うことはできなかったと述べ、1羽については「すぐに緊急手術を行って、開いた傷口の中の破片を全て洗い流した」「骨が皮膚から突き出し、翼はねじられて逆向きになっていた」と語った。

こうした形成外科手術には1羽あたり数千ドルの費用がかかることもある。同センターは治療費をまかなうための寄付を募るとともに、500ドル(約5万5000円)の賞金をかけ、ペリカンを襲った人物に関する情報の提供を呼びかけている。

カリフォルニア州魚類野生生物局広報のパトリック・フォイ氏によると、情報提供の専用ダイヤルにはこれまでのところ、電話はかかってきていない。しかしけがをしたペリカンについては昨年4月から報告が寄せられていたという。

フォイ氏は「けがをしたペリカン以外には、容疑者も動機も判明せず、証拠も何もない」としながらも、何者かが関与しているのは間違いないとした。

全米野生生物連盟によると、カッショクペリカンはカリフォルニア州中部で冬を越している。

「生き物いろいろ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]