中国のビットコイン採掘、近く炭素排出量で一部欧州国に匹敵か 研究

中国のビットコイン採掘による炭素排出量が一部の国の総排出量に迫る可能性が出ている/Liu Xingzhe/Chinafile/EPA/Shutterstock

中国のビットコイン採掘による炭素排出量が一部の国の総排出量に迫る可能性が出ている/Liu Xingzhe/Chinafile/EPA/Shutterstock

ニューヨーク(CNN Business) 仮想通貨(暗号資産)ビットコインの人気が高まる中国では近く、ビットコイン採掘による炭素排出量だけで、欧州の一部の国の総排出量に匹敵する可能性がある――。そんな研究結果が科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。

研究によると、ビットコイン関連のエネルギー消費がピークを迎える2024年には、中国だけで炭素排出量が1億3000万トンを超える見通し。

これはチェコやカタールの16年の総排出量を上回る値となる。英ケンブリッジ大学のシナン・クフェオグル助教(土木工学)が手掛けた今回の研究によると、ビットコインのブロックチェーン(分散型台帳)による年間のエネルギー消費量は、デンマークやアイルランド、バングラデシュといった小~中規模国に匹敵する可能性があるという。

ビットコイン人気が高まるなか、中国はその中心地となりつつある。今回の研究によると、中国のビットコイン産業を一つの国とみなした場合、16年のエネルギー総消費量はイタリアやサウジアラビアといった主要経済国を超えて世界12位に入っていた計算になる。

専用ハードウェアや安価な電力が簡単に手に入る中国は今や、一国だけでビットコインネットワークのハッシュ力の75%以上を占める。ハッシュ力とは、コンピューターやハードウェアがアルゴリズムの実行と解決に使う力のこと。こうしたアルゴリズムにより、新たにビットコインの総量を生成し、ビットコイン間の取引を行うことが可能になる。

ビットコイン人気の高まりにつれ、採掘に使われるハードウェアは変化してきた。研究チームによると、採掘は当初、汎用コンピューターの中央演算処理装置(CPU)で行われていた。

その後、採掘過程がパワーやハッシュレートで勝るGPU(画像処理装置)に移行した結果、エネルギー消費量が増大。最終的には、採掘関連の計算を最適化する目的で「特定用途向け集積回路(ASICS)」が導入された。

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