配車大手グラブ、東南アジアで快走 決済サービスでも存在感

シンガポールの街中を走行するグラブの車両

シンガポールの街中を走行するグラブの車両

香港(CNNMoney) シンガポールに本社を置く配車サービス大手のグラブが東南アジア市場で存在感を高めている。先日はウーバーの東南アジア事業の買収を発表して話題となったが、グラブにとっては始まりに過ぎないのかもしれない。

グラブのミン・マー社長は、数百万人に上る顧客に対し、食品や荷物の配送、電子決済といったサービスを利用してほしいと考えている。

マー社長はCNNMoneyの取材に対し、今は乗客を運んでいる運転手が食品などの配達も行えば収入が増え、収入が増えることで、品物などの購入に際して電子決済サービス「グラブペイ」を利用する回数も増えるといった見通しを示す。

こうした考えを持つのはグラブだけではない。ウーバーは食品の配送サービス「ウーバー・イーツ」を150以上の都市で展開している。インドのオラやインドネシアのゴジェックは電子決済サービスの分野に進出している。

グラブはグラブペイのサービスを昨年から開始した。乗車の予約や友人への送金、店舗での支払いなどに利用できる。

利用者を囲い込もうと、支払いなどに利用できるポイントの提供も行っている。グラブは、年内に主要な東南アジア市場でグラブペイを使う事業者を100万社超とすることを目指している。

グラブは電子決済サービス分野で主要なプレーヤーになることを目指しているが、厳しい競争に直面する可能性が高そうだ。テンセントやアリババといった中国のIT大手も東南アジア市場での電子決済サービス分野に進出する計画を明らかにしている。

調査会社フォレスターのシンガポール在住のアナリストは、東南アジア市場にはまだモバイル決済の分野で飛びぬけた企業は出てきていないと指摘。同アナリストによれば、同市場に大きな顧客を抱えているグラブは良い位置にいるほか、テンセントなどは各国でライセンスを獲得し、一から始める必要があるという。

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