ノート型PCの父、J・エレンビー氏死去 ARにも先見の明

ワシントン(CNNMoney) 今では当たり前の存在として職場や学校や家庭に普及したノート型パソコン。しかし1世代前までは、ふたを開けるとキーボードと画面が現れるコンピューターは超画期的だった。その製品を世に送り出し、ノート型パソコンの父と呼ばれたジョン・エレンビー氏が死去したことが29日までに分かった。

遺族によると、エレンビー氏は今月17日に亡くなった。75歳だった。

英国の技術者だったエレンビー氏の経営するグリッド・システムズは1982年、ノート型パソコン「コンパス」を発売した。本体は相当重く、背面にある折り畳み式の脚でマシンを支えて過熱を防ぐ構造だった。値段は8150ドル、現代の金額に換算すると2万324ドル(約200万円)。一般には手が届かなかったが、米航空宇宙局(NASA)のような政府機関で重宝された。

当時はまだ、デスクトップ型コンピューターさえ登場し始めたばかりだったが、エレンビー氏は既に先を見据えていた。米アップルを創業した故スティーブ・ジョブズ氏が同社初のデスクトップ型コンピューター「マッキントッシュ」を披露したのは、コンパスの2年後だった。

2005年5月になってようやく、ノート型パソコンの販売台数がデスクトップ型を上回る。

エレンビー氏の先見性はノート型パソコンにとどまらない。1990年代に創設したジオベクターは、現実世界にコンピューターの情報を重ね合わせる拡張現実(AR)の研究を手掛けた。

ARを活用したゲーム「ポケモンGO」はこの夏に公開されて大ヒット。エレンビー氏は、自身の先見の明が実証された世界を見届けて逝った。

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