パソコン乗っ取り、世界で一斉摘発 90人以上逮捕

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ウルフさんはCNNの番組に出演し被害の実態を語った

ウルフさんはCNNの番組に出演し被害の実態を語った

この数年、サイバー犯罪向けの遠隔アクセス・ツールとして世界各地に広がり、脅迫や銀行詐欺など、さまざまな犯罪に使われてきた。

昨年のミス・ティーンUSAに選ばれたキャシディ・ウルフさんも、被害者のひとりだ。昨年3月に匿名の電子メールで、寝室のパソコンから知らないうちに撮影された裸体の画像などを送り付けられ、「ただちに言うことを聞かないと画像を流出させる」と脅されたという。

ウルフさんの元同級生の男子学生(20)が有罪を認め、今年3月に禁錮1年半の刑を言い渡された。この学生はBlackshadesを使い、1年前からウルフさんの寝室をのぞいていたことが分かった。FBIの調べに対し、全米各地やロシア、アイルランドのコンピューター計約150台を遠隔操作していたと供述したという。

FBIのサイバー犯罪専門家によると、被害者には一見ごく普通の交流サイト(SNS)のメッセージや電子メールが送られるケースが多い。その中に記載されたリンクをクリックすると、悪意のあるプログラムがダウンロードされる仕掛けになっているという。ウルフさんの場合、乗っ取られたパソコンからさらに別の友人にもメッセージが送られて、被害が拡大した。

ウルフさんは「だれにでも起こり得ること」と話し、若者たちにネット上の安全対策を心がけるよう呼び掛けている。

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