暴走したヤギ、選手に向かって突進 ジロ・デ・イタリアのレース中
(CNN) 国際自転車レース「ジロ・デ・イタリア」の第3ステージ(160キロ)が11日、アルバニア・ブローラで行われ、ニュージーランド出身のディオン・スミス選手が暴走したヤギに自転車から落とされそうになる出来事があった。
スミス選手は走行中、道路脇にいたヤギの小さな群れを見つけ、衝突を避けようと右側へ寄った。
ところが、そのうち1頭が突然道路を横切り、スミス選手の進路に飛び込んだ。映像ではヤギが宙に跳び上がり、同選手の脚と後輪をかすめる様子が確認できる。衝撃でスミス選手は草地に押し出されたが転倒はせず、すぐにコースへ復帰。ヤギも無事な様子で、そのまま走り去った。
スミス選手はレース後、「10秒ほど前からヤギが見えていた。警察官が止めようとしていたが、1、2頭が飛び出した」と振り返った。どうすることもできなかったとし、「皆は左へ行ったが、私は右を選んだ。結果的には問題なかった」と語った。
ジロ・デ・イタリアでは野生動物が混乱を招く事例が過去にもあった。2023年には犬がコースに入り、雨中で複数の選手が急ブレーキをかけて落車する事故が起きた。
ロイター通信によると、スミス選手は、野良犬を想像していたが、ヤギがもっとたくさんいたと語った。「アルバニアは最高だったし、南部は本当に美しい。私も楽しかった。いつもと違った経験だったが、ヤギには気をつけて」