ビリー・ジョエル、予定されたツアーをキャンセル 神経疾患の治療で
(CNN) 米国のシンガーソングライター、ビリー・ジョエルさんが、予定されていたツアーをキャンセルしたと23日公開の声明で明らかにした。脳に影響を及ぼす正常圧水頭症(NPH)の治療に専念するとしている。
本人のインスタグラムに投稿された声明によれば、ジョエルさんの症状は「最近のコンサートで悪化し、聴覚、視覚、平衡感覚に支障が出た」という。
声明は「医師の指示の下、ビリーは特殊な理学療法を受けている。また現在の回復期には公演を控えるよう勧告されている」とし、「ビリーは素晴らしい治療を受けられていることに感謝しており、自身の健康を最優先にすると約束している」と続ける。
声明によるとジョエルさんは「またステージに立てる日を楽しみにしている」という。
CNNはジョエルさんに詳しいコメントを求めている。
声明は、コンサートに来る予定だった人々をがっかりさせてしまい「心から申し訳なく思う」とのジョエルさんの言葉も紹介した。
NPHは「極めて珍しい症状で」、 エール大学医学部によると、脳脊髄液(のうせきずいえき)が過剰に貯留すると発症する。65歳以上でNPHの診断を受けるのは3%に満たず、男女のいずれにも等しく発症する。
ジョエルさんは3月、術後の回復に専念するためとして8日分のツアー日程の延期を発表していた。
23日の発表では、日程を改めた8日分を含む計17日分のツアー日程をキャンセルするとした。チケット購入者には料金が自動的に払い戻されるという。