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ジム・モリソンの盗まれた墓の胸像、37年ぶりに発見 仏

米国のシンガーソングライター、ジム・モリソンの墓=1985年、フランス首都パリ

米国のシンガーソングライター、ジム・モリソンの墓=1985年、フランス首都パリ/Laurent Maous/Gamma-Rapho/Getty Images

(CNN) 約40年前にフランス首都パリの墓地から行方不明になった、詩人や歌手として人気を博した故ジム・モリソンの胸像が見つかった。フランスの警察が明らかにした。

警察は16日、SNS「インスタグラム」への投稿で、「1988年にペール・ラシェーズ墓地から盗まれたジム・モリソンの胸像が37年の行方不明の後、発見された」と述べた。

投稿ではさらに「この歌手のファンにとって象徴的なシンボルはパリ検察庁の管轄下にある金融・汚職対策部隊の捜査中に回収された」と明らかにした。

検察は20日、CNNに対し、声明で、「これはパリ裁判所の検察官が指示した捜査中に偶然見つかった」と説明した。

ジム・モリソン財団の管理者ジェフ・ジャンポル氏は20日、CNNに対し、声明で、彫像の発見について「聞いてうれしい」と述べた。「これは明らかに歴史の一部であり、ジムの家族は彼の墓にこの像を置きたいと思っていたので、発見されたことをうれしく思う」

「あとは彫像がどのような状態なのか確認してみないと」(ジャンポル氏)

モリソンは60年代のロックバンド「ドアーズ」のカリスマ的なフロントマンだったが、71年に27歳の若さで亡くなった。

パリにあるモリソンの墓は多くの音楽ファンを引き付けている。

パリの公式の観光サイトによれば、モリソンの墓はペール・ラシェーズ墓地でも最も人気のある墓の一つで、毎年7月3日の命日には多くの人々が集まる。

死去から50年の2021年にジム・モリソンの墓を訪れた人たち/Yoan Valet/EPA-EFE/Shutterstock
死去から50年の2021年にジム・モリソンの墓を訪れた人たち/Yoan Valet/EPA-EFE/Shutterstock

パリ市の公式サイトによれば、この彫像はクロアチアの彫刻家ムラデン・ミクリン氏が手掛け、モリソンの死後10年目に設置されたが、88年に行方不明となっていた。

80年代に損傷した墓石は90年に両親によって交換され、ギリシャ語で「彼の精神に忠実」という墓碑銘が刻まれた。

死後20年となった91年には、警察は騒ぎを起こしたファンを墓地から催涙ガスを使って排除しなければならなかった。

死後30年の日にはアルコールや音楽は禁止されていたが、それでも数千人の人たちが集まり、花輪を捧げたり、写真を撮影したりした。

「トカゲの王」としても知られるモリソンは大酒飲みとステージ上での衝撃的なパフォーマンスで有名になった。

モリソンは71年、詩作に専念するためバンドから離れて恋人とともにパリに移住した。

その年、モリソンは浴槽で死亡しているのが見つかった。

死因は公式には心不全と記録されているが、検死が行われなかったため、陰謀説も出ている。

原文タイトル:Jim Morrison’s stolen grave bust found after 37 years(抄訳)

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