動画配信の視聴時間、ケーブル上回る 米テレビ史上初

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米国で初めて、インターネット動画配信の視聴時間がケーブルテレビの視聴時間を上回った/Jon Anders Wiken/Adobe Stock

米国で初めて、インターネット動画配信の視聴時間がケーブルテレビの視聴時間を上回った/Jon Anders Wiken/Adobe Stock

ニューヨーク(CNN Business) 米ニールセンによると、米国で史上初めてネットフリックスのような動画配信のテレビ視聴時間がケーブルテレビの視聴時間を上回った。料金が高いケーブルテレビから安い動画配信サービスに切り替える動きは加速している。

7月のテレビ視聴時間に占める動画配信のシェアは34.8%となり、前年比でほぼ23ポイント増加。一方、ケーブルテレビと放送番組の視聴時間はいずれも前年より減り、ケーブルテレビのシェアは34.4%、放送番組は21.6%と前年同月比で10ポイント近く落ち込んだ。

ニールセンによると、動画配信は以前から放送を上回っていたが、ケーブルテレビを抜いたのは今回が初めてだった。ネットフリックス、フールー、ユーチューブのシェアは過去最高を記録し、ネットフリックスは人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のヒットで動画配信の最大手になった。

エンタメ業界は時代に追いつこうと、動画配信サービスに多額を注ぎ込んでいる。しかし動画配信の黄金時代は既に過ぎ去ったのかもしれない。どんなことをしてでも加入者を獲得しようとする競争は終わった。

ディズニーはさまざまな配信サービスで巨額を失った後、値上げに踏み切った。ネットフリックスも最近になって料金を引き上げ、パスワード共有防止に乗り出した。CNN親会社のワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、1つの動画配信サービスの傘下で全てを展開する戦略を転換させている。

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